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HEIC互換性ガイド:Windows・Android・Linux

各プラットフォームでのHEICサポート状況と互換性問題の解決方法をまとめました。

はじめに

iPhoneで撮影したHEIC形式の写真を他のデバイスで開こうとして、「このファイル形式はサポートされていません」というエラーに遭遇したことはありませんか? HEICは優れた画像フォーマットですが、すべてのプラットフォームで完全にサポートされているわけではありません。この記事では、Windows、Android、Linux、macOS、そしてWebブラウザにおけるHEICのサポート状況を詳しく解説し、互換性問題の具体的な解決方法をご紹介します。

HEIC互換性の現状

HEICは2017年にAppleによって広く普及しましたが、それから数年が経った現在でも、すべてのプラットフォームでシームレスに使えるわけではありません。その理由の一つは、HEICが使用するHEVCコーデックにライセンス料が発生するためです。このライセンスの問題が、各プラットフォームでの対応を遅らせる要因となっています。

以下では、主要なプラットフォームごとのサポート状況を詳しく見ていきましょう。

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ポイント

HEICの互換性問題の根本原因は、HEVCコーデックのライセンス料にあります。ロイヤリティフリーのAVIFとは異なり、HEVCを使用するにはライセンス料の支払いが必要なため、一部のプラットフォームでの対応が遅れています。

WindowsでのHEICサポート

Windows 10/11での対応状況

Windows 10(バージョン1809以降)およびWindows 11では、Microsoft Storeから拡張機能をインストールすることでHEICファイルを表示できます。

  • HEIF画像拡張機能:無料でインストール可能。HEIFコンテナの基本的な読み込みに対応します。
  • HEVCビデオ拡張機能:HEVCコーデックのデコードに必要です。有料(120円程度)の場合がありますが、デバイスメーカー版は無料で提供されていることもあります。

両方の拡張機能をインストールすると、エクスプローラーでのサムネイル表示、フォトアプリでの閲覧、ペイントでの編集が可能になります。

Windowsでの制限事項

拡張機能をインストールしても、以下のような制限があります。

  • 古いバージョンのAdobe Photoshop(CC 2020以前)ではHEICを直接開けない場合がある
  • 一部のサードパーティアプリケーションはHEICに対応していない
  • バッチ処理(一括処理)ツールでHEICが認識されないことがある
  • Windows 10の古いバージョンでは拡張機能自体がインストールできない場合がある
⚠️

注意

WindowsでHEICを扱うには、HEIF画像拡張機能とHEVCビデオ拡張機能の両方が必要です。片方だけではファイルを正しく開けない場合があります。

AndroidでのHEICサポート

Android 9以降での対応

GoogleはAndroid 9(Pie)でHEIFの読み取りサポートを追加し、Android 10でHEIFでの保存機能を追加しました。しかし、実際のサポート状況はデバイスメーカーや機種によって大きく異なります。

  • Google Pixel:Android 9以降でHEICの読み書きに完全対応。Google フォトでの表示も問題なし。
  • Samsung Galaxy:比較的新しいモデルではHEICの表示に対応。ただし、一部のモデルでは追加設定が必要な場合がある。
  • その他のメーカー:対応状況はまちまち。Xiaomi、OPPO、Huaweiなどのメーカーでは、OSバージョンとカスタムUIの組み合わせによって動作が異なる。

Androidでの実用的な対処法

Androidデバイスで確実にHEICファイルを扱うには、以下の方法が有効です。

  • Google フォトアプリを使用する(クラウド経由でHEICを自動的にデコード)
  • ファイルマネージャーアプリにHEIC対応のものを使用する
  • OpenedFileのHEIC変換ツールでJPGに変換してから転送する

LinuxでのHEICサポート

限定的なネイティブサポート

LinuxでのHEICサポートは、他のプラットフォームと比較して最も限定的です。ほとんどのLinuxディストリビューションでは、追加パッケージのインストールが必要です。

  • libheif:HEIFファイルの読み書きを行うためのオープンソースライブラリ。多くのLinux画像アプリケーションがこのライブラリに依存しています。
  • GIMP:バージョン2.10.2以降でlibheifプラグインを通じてHEICの読み込みに対応。ただし、ディストリビューションによっては手動でプラグインをインストールする必要があります。
  • ImageMagick:libheifと組み合わせることで、コマンドラインからHEICの変換が可能です。

Linuxでのインストール手順

Ubuntu/Debian系の場合、以下のパッケージをインストールすることでHEICサポートを有効にできます。

1

libheif-devをインストール

HEIFライブラリの開発版をインストールします。基本的なHEIC読み込み機能を提供します。

2

heif-gdk-pixbufをインストール

GDK-PixBufローダーをインストールします。ファイルマネージャーでのサムネイル表示に必要です。

3

heif-thumbnailerをインストール

サムネイル生成ツールをインストールします。デスクトップ環境でのプレビュー表示が可能になります。

ただし、コマンドラインでのインストールに慣れていない方にとっては、ブラウザベースのHEIC変換ツールを使用するのが最も簡単な方法でしょう。

macOSでのHEICサポート

macOS High Sierra(10.13、2017年リリース)以降では、HEICがネイティブでサポートされています。

  • プレビューApp:HEICファイルの表示、および他形式への書き出しが可能
  • 写真App:HEICファイルの管理、編集、共有に完全対応
  • Finder:サムネイル表示、Quick Lookに対応
  • Safari:WebページでのHEIC画像の表示に対応
  • サードパーティアプリ:Adobe Photoshop、Lightroom、Affinity Photoなど主要な画像編集ソフトが対応

macOSはHEICにとって最も快適な環境と言えます。iPhoneからAirDropで転送した写真もそのまま開けます。

おすすめ

MacユーザーはプレビューAppで「ファイル > 書き出す」からHEICをJPGやPNGに簡単に変換できます。大量のファイルを変換する場合はOpenedFileのオンラインツールが便利です。

WebブラウザでのHEICサポート

Webブラウザにおいて、HEICのネイティブサポートは非常に限定的です。

  • Safari:macOS High Sierra以降およびiOS 11以降でネイティブ対応。img要素でのHEIC画像表示が可能。
  • Google Chrome:ネイティブでは非対応。ただし、一部のプラットフォームでOSのコーデックを利用して表示できる場合がある。
  • Firefox:ネイティブでは非対応。今後の対応が期待されている。
  • Microsoft Edge:Windows版ではHEVC拡張機能がインストールされている場合に表示可能。

このため、Webサイトに画像を掲載する場合は、HEICではなくJPG、PNG、またはWebP形式を使用するのが現実的です。

互換性問題の最も簡単な解決方法

各プラットフォームで個別に設定を行うのは面倒です。最も簡単で確実な方法は、HEICファイルを広く互換性のあるJPGまたはPNG形式に変換することです。

OpenedFileのHEIC変換ツールなら、OSやブラウザを問わず、すぐにHEICファイルをJPGやPNGに変換できます。

  • クロスプラットフォーム:Windows、Mac、Linux、スマートフォンのどのブラウザからでもアクセス可能
  • インストール不要:ブラウザだけで動作するため、追加ソフトウェアのインストールが不要
  • プライバシー保護:すべての処理がブラウザ内で完結し、ファイルがサーバーに送信されることはありません
  • 高品質変換:画質を維持しながら効率的に変換

一括変換のヒント

大量のHEICファイルを変換する必要がある場合は、以下のヒントを参考にしてください。

  • フォルダ単位で整理:まずHEICファイルを1つのフォルダにまとめてから、変換作業を行うと効率的です。
  • 品質設定の選択:Web用であれば80〜85%の品質で十分です。印刷用であれば95%以上の品質を選びましょう。
  • 元ファイルの保持:変換後もオリジナルのHEICファイルは削除せずに保持しておくことをおすすめします。将来的にHEICの互換性が向上すれば、より高品質な元ファイルを活用できます。
  • 命名規則:変換後のファイルに統一的な命名規則を適用すると、管理が容易になります。
💡

ポイント

変換後もオリジナルのHEICファイルは保持しておきましょう。将来的にHEICの互換性が向上すれば、より高品質な元ファイルを活用できます。

まとめ

HEICは技術的に優れた画像フォーマットですが、プラットフォームによって互換性に大きな差があります。Apple製品ではネイティブに対応しているものの、Windows、Android、Linux、そしてWebブラウザではまだ完全なサポートには至っていません。

現時点での最も実用的な対処法は、普段はHEICの効率性を活かしつつ、他のデバイスやサービスと共有する際にはOpenedFileのHEIC変換ツールでJPGやPNGに変換することです。将来的にはHEICの互換性がさらに改善されることが期待されますが、それまでは状況に応じた柔軟な対応が求められます。

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